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2019年中途入社

都築 佳織

ユニットリーダー
特別養護老人ホームを中心に介護職経験は約13年。休日は、体調管理のためにジムへ通っている。自宅での過ごし方は、晩酒、読書、ゲームなど。
ユニットリーダー/都築 佳織

入社の動機

前職でも特別養護施設に勤務していました。そこでは4つのユニットをまとめるフロアリーダーを任されていたのですが、キャパオーバー気味になっていたことに加え、人間関係が少し難しくなっていました。次第に、環境を変えることが必要かも?と感じるようになり、前職の元同僚に相談をしてみました。その同僚とは、退職後も3ヶ月に1回ほど食事に行くなど、定期的に連絡を取り合っていました。私のことも、職場のこともよくわかっていることもあり、「こちらに来れば?」と誘っていただいたのです。それが、現在の職場です。

決め手になったのは、この職場の施設長と介護課長の存在。実は、私が新卒で入った特別養護施設でお世話になった方たちでした。お互いが知っていること、どういう運営方針かといったことも理解できるため、安心感がありました。現在、ユニットリーダーを任されていますが、施設長との間にサブリーダーがいるため、いろいろと相談できる体制になっています。前職では、中間管理職がいなくて、すぐ上が施設長でした。転職理由になった要因が、この職場では解消されたことは本当に助かっています。

仕事の内容

当施設は日勤と夜勤があり、仕事の内容が異なります。例えば、前者では、7時に出勤、入所者さんの起床介助から仕事が始まります。その後、食事やお茶などのケア、入浴介助、リネン交換などの環境整備、手すりや床の消毒、おむつやパッドの片付けなどを行います。このルーティン業務とは別に、ユニットリーダーとして、8名分のシフト作成、月末の勤怠確認などの管理業務があります。シフトは週ごとに早番、日勤、遅番の配置、仕事の役割を決めています。看護師、栄養士、理学療法士、ケアマネージャーといった他職種スタッフとの共有情報を、ユニットのスタッフに伝えることも大事な仕事のひとつです。

当施設ならではの特徴は、看護師が24時間常駐していることです。特別養護施設においてこの体制はとても珍しく、埼玉県内でも数箇所しかありません。看護師が常駐していない体制では、入所者さんの体調急変時にはオンコール(在宅待機の看護師に電話をする)対応になり、看護師が駆けつけた特には手遅れというケースもあります。看護師が常駐していることで、このような急変時やお看取りなどにも対応してもらえるため、安心して介護職の業務に取り組めることは大きなメリットです。

仕事のやりがい

仕事としては正直、楽しいことばかりではありません。楽しいこと50%、苦労が50%といった感じでしょうか。だからこそ、苦労がやりがいにつながった時には、喜びも人一倍感じられますし、この仕事だからこそ得られるやりがいも少なくありません。もっともやりがいを感じることは、入所者さんからの「ありがとう」の言葉をいただけた時です。当施設では、お看取りの入所者さんもいらっしゃいますので、その言葉はとても意味があると思っています。

最近、印象に残っているエピソードがあります。入所者さんの中には、こちらから積極的に話しかけても、なかなか会話をしていただけない方もいらっしゃいます。ある日、今日もやっぱり話してくれないんだなと思っていた瞬間、ボソっと「ありがとう」と言ってくれたんです。その言葉が、顔を拭いてくれたことに対してなのか、こちらからの声がけに対してなのかはわからなかったのですが、滅多に反応を返していただけないその方の「ありがとう」は、これまでの私の仕事が報われたように感じられて、とても嬉しく、今でも心に残っています。

今後の目標

ユニットリーダーとしては、より良い職場環境にしていきたいと思っています。具体的には、ゆっくり楽しく介護ができるように、仕事を適切に分割することができればと。介護の仕事をしていると、どうしてもあれもこれもと仕事を抱え込んでしまうことが多いと感じています。そうなると、動きが落ち着かないことが多くなり、負担感も大きくなります。この業界は慢性的な人員不足の状況なので、仕事の中身を細分化して上で、それぞれのスタッフに適切に役割を任せられるような環境を作っていきたいと思います。

個人的には、やはりスキルアップです。これまでにケアマネージャーの試験を2回受けて、まだ合格していません。もう1回チャレンジしたいと思っています。ケアマネージャーの資格があると、ケアプランを作成できるなど、仕事の幅が広がります。また、要介護認定やサービス担当者会議の開催など、活躍できる領域も広がり、より多くの経験が積めると感じています。難しい試験ですが、今後も介護の仕事に従事していくためにも、チャレンジするつもりです。

あなたへのメッセージ

私は、入所者さんからの「ありがとう」にやりがいを感じるタイプです。だからこそ、スタッフ間でも「ありがとう」や「ごめんなさい」を言える方と一緒に働きたいと思っています。それが当たり前に言える人は、どんなことに対しても気遣いができる方だと思うんです。この仕事はスタッフ間のコミュニケーションによって成り立つ面も多いため、同じ仕事観を持つ方と一緒に働けることが理想的です。また、未経験者の方はもちろん、経験者の方でも、過去の職歴や経験に固執せず、この場所で初心に帰って仕事に取り組める姿勢も大事だと思っています。

コロナ禍以降、入所者さんのお部屋には家族の方でも入れなかったのですが、5類移行に伴って、今後は徐々に面会も緩和されていく方針です。現在は1階で面会できるようになりましたが、それでもまだ完全解除という状況ではありません。ご家族の方とお会いできる機会が十分でない中で、入所者さんと常に接している私たちの存在は重要だと思います。特別養護施設で働いていると、出会いだけでなく、別れも多いのですが、入所者さんにどれだけ笑顔を提供できるか、自分も笑顔でいられるかを大切にしています。そんな想いに共感いただける方は、ぜひご応募ください。
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